根来塗の世界へようこそ!

根来塗とは


根来塗(ねごろぬり)とは、塗装技法の一種で、黒漆による下塗りに朱漆塗りを施す漆器です。名称は和歌山県の根来寺に由来しています。根来寺(根來寺)は高野山の学僧でもあった覚鑁(かくばん)上人によって開創された新義真言宗の総本山です。

根来塗の歴史


鎌倉時代、高野山における対立により紀伊国根来寺(和歌山県岩出市)に本拠を移した新義真言宗の僧徒が、寺内で使用するために製作した漆器が始まりとされています。特に朱漆器が「根来塗」と呼ばれるようになったとされています。

根来塗の特徴


根来塗の古い朱漆器では、表面の朱漆が摩滅して、下地に塗られた黒漆が所々露出し、模様のように見えることが多いです。これを再現し、朱塗の中に黒い部分が浮かぶのを、デザインとしいる器もあります。

朱漆をかけず、黒漆のまま仕上げたものは、黒根来と呼ばれます。


伝統と革新

一般社団法人 根来塗振興会では、根来塗の普及と振興を計るため伝統のある根来塗の技法を再現し様々な器を製作販売しています。

また、広くデザインを公募し、優秀作を作成してクラウドファウンディングで販売するなど、革新的な事業にも取り組んでいます。昨年、ねごろ塗デザインコンテストを行い、クラウドファウンディングで公募いたしました。ご協力いただいた皆様にお礼申し上げます。順次発送しております。